コペルニクス的転回

ソーシャルゲーム等のサブカルチャーを心理学的アプローチで考察しているブログです。その他コラム等も。

【知覚機能】感覚と直観の使い方って?

 

心理機能の基礎講座。本日は知覚機能についてです!
判断機能(思考と感情)の使い方については別記事でまとめてありますのでそちらも合わせて参考にしてください。

 

外向的感覚(Se)と内向的感覚(Si)

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外向的感覚(Se)

感覚を外向きに使うというのは「外の世界のありとあらゆる物事をあるがままに捉える」「五感をフルに使って現実を知覚する」ということです。イメージ画像にショッピングモールのイラストを使用させていただきましたが、このような情報の多い場所でも自分の内的なもの(過去の経験)に惑わされることなく見たままを知覚することができます。視覚でファッションを覚えたり、味覚で食べ物の味を覚えたり、聴覚で曲の音色やリズムを覚えたります。なので全体的にセンスが良いです。

感覚を外向きに使っているので、より多くの情報を取り入れようとするので好奇心旺盛。外向的感覚によって得た情報は、誰もが見て明確にわかるものなので他者と共有することができます。「このカフェにはバジルラテがある」など、誰が見てもそうであるという事実を知覚します。

良くも悪くもありのまま捉えるので目に見えないモノの本質をじっくりと見ることは少し苦手です。

 外向的感覚を主機能に持つタイプはESFP、ESTPです。

 内向的感覚(Si)

感覚を内向きに使うというのは、「ひとつの物事の詳細をじっくりと捉える」「過去の経験を元に現実を解釈する」ということです。外向的感覚に対して感覚が内面に向いているので、自分が気になったことや知っていることについて情報を集めじっくり詳しく知覚します。ショッピングモールに行っても全体像よりも、自分の興味のあるアイテムに目が行きます。そしてそのアイテムについて細かい情報まで捉え、吟味します。

たいていは過去の事例や経験に基づいて情報を捉えるので、多くの他者と共有できるものではありません。ただ同じ興味を持った限定的な他者とは共有できます。仕事での実務も地道にこなせますし、勉強も地道にコツコツできるので有能です。

その代わり、過去の経験と比較できない「未知の世界」は最も苦手で、融通が利かないと思われることがあります。「バジルラテ?何かの間違いだろう」など、今まで知覚したことのない現実(バジル味のラテ)にぶち当たるとちょっと混乱してしまいます。

内向的感覚を主機能に持つタイプはISFJ、ISTJです。

外向的直観と内向的直観

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 外向的直観(Ne)

さて、感覚より少し難しくなります。直観を外向きに使うとは「外の世界のありとあらゆる物事の裏に隠された本質を見つけ出す」「第六感を使って物事の未来の可能性に着目する」ということです。先に言っておきますが、頭がバグっています(笑)

外向的感覚(Se)の人は現実を五感で捉えるのでラテをラテとして知覚しますが、外向的直観の人はいきなり「バジルラテを作ってみたら面白そうだと思わない?」とか言い出します。バジル(癖が強い葉っぱ)をラテ(牛乳で割る)にする、バジルや牛乳に隠された新たな可能性を試してみたくなるのです。

直観を外向きに使っているので様々な情報を知覚し好奇心旺盛です。発想力に富み、ユーモアセンスがあります。過去に失敗した事例でも物事の可能性に目を向けるので寛容で社会的価値観に縛られません。多角的に物事を見るのが良いと考えているため、いくつもある可能性は全て同等価値であり優劣をつけません

可能性にばかり着目するので地道で地に足がついたルーチン的な活動を怠っていることが多く、いい加減で口だけが達者な人というイメージを持たれることがあります。突飛な発想を現実にするためには、地道で地に足がついた活動は必要です。

外向的直観を主機能に持つタイプはENFP、ENTPです。

内向的直観(Ni)

直観を内向きに使うとは「ひとつのモノの隠された本質をじっくり求める」「物事の可能性を継続的に探求する」ということです。外向的直観(Ne)に比べて興味関心がうつろわないのでマジメに見えますが頭の中を覗くとやっぱりバグってます。「バジルラテ・・・バジルも牛もヒンドゥー教では聖なるものとして扱われている。そうかこれはインドの飲み物かもしれない。インドでホーリーバジルを捧げるクリシュナ神は牛飼いの子であり、また自身の怪力で牛飼いを守った(以下略」などと無限に可能性を掘り下げて考えます。ひらめき自体に根拠はあるのですがプロセスが外に見えないため、他者からはバジルラテを見ていきなりクリシュナ神が出てきたように思われます。

外向的直観(Ne)が複数の可能性を同等に感知するのに対し、内向的直観(Ni)は可能性に優劣をつけます。外向的直観(Ne)がバジルラテも良いしカレーラテも良いし林檎ラテも全て良いと思うのに対し、バジルラテとカレーラテと林檎ラテを競合させてどれが最も正しいかを検証して一つだけを選びます。そしてその本質をじっくりと掘り下げ、突き詰めていきます。突き詰めている分、非常に信念が固くちょっとやそっとじゃ折れない精神的な強さを持っています。また洞察力に優れているため芸術的で神秘的なセンスがあります。

ただその信念の強さのせいで頑固者でこじらせまくっているという印象を持たれることがあります。信念が強すぎて目の前の現実的なこと無頓着な節があるからです。生きていくうえで現実的なことはとても大事です。

内向的直観を主機能に持つタイプはINFJ、INTJです。

 

このようにどの知覚機能にも長所と短所があります。その機能を使うために抑圧される機能があるからです。

外向的感覚(Se)内向的直観(Ni)

内向的感覚(Si)外向的直観(Ne)

感覚/直観の心理機能は上記のペアで活動します。例えば外向的感覚【現実のありのままを感知する】ためには、内向的直観【物事の見えない本質に迫る】ことは邪魔になります。内向的感覚【ひとつの物事を地道に感知する】ためには、外向的直観【より多くの可能性を見出す】ことで気が散ってしまい感知できません。