コペルニクス的転回

ソーシャルゲーム等のサブカルチャーを心理学的アプローチで考察するブログです。

【A3!で見る“気質論”】4つの気質ってなぁに?【基礎】

今回は「気質論」のご紹介です。昔買った性格類型論の書籍を改めて読み直していたらとても興味深いなぁと思ったのです。そして他タイプのことを深く理解できていなかったんだなぁと猛反省しました。「気付き」って良いことですね。

4つの「気質」って?

まず簡単にまとめたこちらの画像をご覧ください。(公式サイトのフリーアイコンをお借りしました。)

f:id:coco_factory:20171119232950j:plain

心理学者デイビッド・カーシー氏が、古代ギリシャのヒポクラテスから代々考えられてきた「人間の行動は主に4分類に別けられる」という理論とMBTIの理論を合わせて、4つの“気質”に分類したものです。画像の左側(SP型とSJ型)は感覚型で、右側は直観型です。感覚型はJかPか、直観型はTかFかで分類されます。

SP型(ディオニュソス型)

ISTP、ISFP、ESTP、ESFPの4タイプが該当します。このタイプが好きなものは自由です。自分が「やりたい!」と思った行動を自由にできることに幸せを感じます。縛られることが嫌いです。稽古では理論的な指摘よりも早く実践したいと思います。

SP型は行動そのものを愛します。好きな行動に対しては凄まじい集中力を発揮することができます。このように物事を極める才能を持ちながらも、行動に対する結果(例:芝居をして表彰される)にはあまり興味を持てません。芝居をしていることが楽しいと感じます。

SP型は行動に目的を持ちません。強いて言えば行動することが目的です。寝たい時に寝て、騒ぎたい時に騒いで、食べたい時に食べることを望みます。眠気、食欲、性衝動などを我慢することはあまり得意ではありません。本能に忠実であり、後に記述するSJ型とは対照的です。このタイプの衝動的で気まぐれな行動に他タイプは驚くことが多々あります。急に仕事を辞めてしまったり、急に旅に出てしまったりするのです。上記の図を見ると急に劇団に入ってしまった印象を与える人が多いですね。このタイプにとっては普通なことなのです。

非常に楽観的で寛容。人々を許し、気前が良いです。階級を嫌い、皆が平等であることを望みます。美味しい食べ物、運動、音楽、アクションゲーム、絶叫マシン、冒険などが好きな傾向があります。

SJ型(エピメテウス型)

ISTJ、ISFJ、ESTJ、ESFJが該当します。このタイプが好きなものは義務です。義務とは「したくないことをすること」です。こう書くといかにSP型とSJ型が対照的かがお分かりかと思います。SP型が「したいこと」をするのに対し、SJ型は「したくないこと」をするのです。

でも彼らは皆芝居が好きであり、したいことをしているのでは?と思いますよね。このタイプは基本的に芝居(行動)に対して「したくないこと」をたくさんしています。基礎練習や理論、反復練習を好みます。実践のために基礎練や理論、役を極めるための理解はとても大事だと考えます。寝る間を惜しんで殺陣の稽古をしたり、台本が汚くなるほどまで理論を書き込んだりするのは、人間の本能から逸脱しています。なので「したくないこと」なのです。

SJ型の行動の目的は「社会集団への貢献」です。誰かの役に立ちたいと考えます。保護されるのではなく保護したい。与えられるのではなく与えたい。SJ型はしばしば悲観的に見えますが「俺がやらないと誰もやらないだろう」と考え行動していることがあるからです。ルールに従わない人を見ると少し眉をひそめます。息抜きをすると居心地の悪い気持ちになることがあり、休みの日でも稽古をしてしまうことがあります。SP型が子ども的なら、SJ型は大人的です。

勤勉で責任感があります。先輩を敬い、後輩の世話をします。伝統行事が好きで、伝統的な祝賀の場(結婚式・正月など)では心から楽しむことができます。なぜなら、それは「祝賀の場」と決められているからです。伝統芸能、コレクション、階級組織に惹かれることがあります。

NT型(プロメテウス型)

INTP、INTJ、ENTP、ENTJが該当します。このタイプが好きなものは能力です。能力とはただ技術を習得することでもただ知識を集めることでもなく、それらを使って物事の仕組みを理解することです。なぜこうなるのか?それは今後どういった結果をもたらすのか?それらを全て理解できれば、物事をコントロールする能力を手に入れたことになります。

いつも厳しい自己批判を繰り返し、完璧な自己を求めます。完璧とは社会に認められることではなく「自分が自分で完璧とだ評価すること」です。NT型はいつでも完璧を求めていますが、実際に完璧になることはありません。完璧になってしまうということは、宇宙中の全ての物事の仕組みを理解したということです。そうなってしまえばNT型は生きる目的を失います。「まだ出来る」「見つからない!」というのは、ある意味で彼らのアイデンティティです。完璧でないこと・間違っていることは恥だと考えます。

NT型の行動の目的は「能力を向上させること」です。ただ行動をするだけでも、社会の役に立つためでもなく、その行動によって得られる知識や能力のために行動します。NT型の2人は芝居が心から好きで劇団に居るわけではありませんが、劇団で芝居をすることで、知識が得られ能力を向上させることができるので、お芝居をしています。

独特で複雑な思考を持ち、自分のような深い考え方ができるのは自分しか居ないと考える傾向があります。他のタイプはNT型に歩み寄りたいと思いますが、NT型自身は自分のこの能力に誇りを持っているため他者を寄せ付けないような雰囲気を出してしまうことがあります。常に孤独感があり、他者に期待をしません。それはこのタイプが持ってしまった能力がゆえの運命でもあるのでしょう。

NF型(アポロ型)

INFP、INFJ、ENFP、ENFJ型が該当します。このタイプが好きなものは自己実現です。すなわち本当の自分になること。全ての出来事に意味があると感じています。NF型にとって人生はドラマのようなもので、悲劇や喜劇の繰り返しから本当の自分を探しているのです。

人生の目的は人生の目的を見つけることだと考えます。わけがわからない!と思うかもしれませんが、「自分探しの旅」そのものが目的なのです。いつも本当の自分を探しています。しかしNT型同様、実際に本当の自分を見つけることはできません。人生の目的を見つけること自体が目的なので、本当の自分を見つけてしまったら生きる目的を失ってしまうのです。宇宙中のサンカクを集め終わったら、もう集めるサンカクはなくなってしまいます。サンカクを探す旅そのものが好きなのです。

NF型の行動の目的は「人との交流」です。他者との交流により心が揺さぶれらることを求めています。NT型同様、芝居そのものが好きで劇団に所属しているのではなく「仲間と一緒に芝居をすること」「仲間との交流から得られるひらめき」のために劇団に所属している傾向があります。

NF型は常にパラドックスジレンマを抱えています。本当の自分になりたいのに、本当の自分とは何かがわからないからです。心の調和が取れた人格者で在りたいのに、そうでない自分もまた自分なのではないか?と考えたり、本当の自分を追い求める中でどんどん理想が高くなって自分で手の届かないような理想を作り上げてしまうことがあります。結局NF型にとって、このパラドックスやジレンマこそが人生なのです。

 

総括

ある日、天才故の苦悩がが闇に乗じて私を襲い掛かってきまして(NT型の特徴です)、この理由は何なんだ!?と思って書棚を漁っておりましたところ、この気質論が書いてあるカーシー先生の本に出会いました。こういう些細な疑問でもみっちりと調べてしまうところが本当にNT型らしすぎるのですが(笑)

NT型以外の他タイプに関してはざっくりとは理解していたものの、改めて見るとなるほどな~と思うところが結構ありました。おそらくSP型とSJ型にとってNT型とNF型は少し理解しづらい印象だったかもしれません。ご要望があれば各タイプについて詳しく記事にしていこうかなとも思います。私はもうちょっと気質論に対する深い理解が必要なので、引き続き勉強しようと思います。

  ▼参考文献▼