コペルニクス的転回

ソーシャルゲーム等のサブカルチャーを心理学的アプローチで考察しているブログです。その他コラム等も。

【キャラクター分析】有栖川誉(リニューアル版)

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【11/30追記】記事内容をわかりやすくリノベーションしました。よりENTP型について理解を深めていただけるようほとんどの内容を修正させていただいております。記事の修正にあたりご意見くださった方々、本当にありがとうございました!

冬組より有栖川誉さんです。よくわからない人三傑とかに選ばれそうですね(笑)なかなかその思考回路を理解されにくいタイプの一つです。ちなみに筆者も誉と同じENTP型です。

 

有栖川誉:ENTP(Ne→Ti→Fe→Si)

外向型(E)

外向型ですね。めちゃくちゃ社交的で、外の世界で起きる出来事にとっても興味津々です。社交的ではありますがENTP型は他者の感情に気を配ることがたいへん苦手なので、コミュ力に優れているわけではありません。NT型(ENTP、INTP、ENTJ、INTJ)は全体的に他者の感情に疎いのですが、ENTP型はとりわけ人の気持ちがわからないことで困惑することが多いです。外的刺激により様々なアイデアをひらめき、そのアイデア(芸術)を他者と共有することが好きだからです。しかし人の話すことを知識の一種として捉え(喋るWikipediaのようなもの)、感情を持った生き物と対面しているという感覚を掴むことがたいへん難しく感じます。また自身を客観的に見つめ厳しい自己分析をするため、時折内向的に見えることがあります。ENTP型は全ての外向タイプの中で最も内向型に近いと言われています。

ENTPの内向型であるINTP型はA3には居ませんが、外的刺激より考えに耽っていることが好きな学者タイプで、落ち着いています。彼のようにありとあらゆることに興味を持ち忙しないイメージはありません。

直観型(N) ー①外向的直観(Ne)

彼は強い直観型(N)です。現実のありのままを感知せず、物事に秘められた可能性や本質を感知します。登場シーンでわかるくらいのバレバレの直観型です。というのも直観(N)を外向(e)に使っているからです。(Ne)わかりやすいのです。行動や生き様のほとんどは知的好奇心によるものであり、ひらめきと発見を心から楽しんでいます。日々一瞬たりとも逃さず彼の人生は冒険なのです。

外向的直観(Ne)については三好一成(ENFP)の分析でもお話させていただいているのでよろしければどうぞ。一成の場合はひらめきが「人の感情」に向きますが、誉の場合はひらめきは主に「論理」に向きます。「伝統への冒涜行為ですら美しい言葉で彩りたい」と言っていましたが、これはまさにENTPらしい言葉です。伝統への冒涜行為は決して悪ではないのです。非合理的な伝統って実はこの世にたくさんあって、誰も疑問を投げかけません。ENTPはその脆弱さに気付く力を持っています。これは「芸術」に対しても同じことです。ここでWikipediaの「芸術」の項目を見てみましょう。

芸術とは 表現者あるいは表現物と鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動。文芸(言語芸術)、美術(造形芸術)、音楽(音響芸術)、演劇・映画(総合芸術)などを指す。

とあります。世で「芸術」と認識されるものって「これは色使いがとても美しい」「この歌を聞くと悲しい気持ちになる」等我々の主観で判断するところが大きいです。人々が有栖川誉の芸術を理解できないのは、彼の表現物を見て「どうという気持ちにもならない」からです。ライミングや言葉遊びだけで感情的な意味を伴わないので、共感できないと感じます。しかし!そういった感情面での共感だけが精神的・感覚的な変動なのでしょうか?感情面での共感を伴わないからこそ生まれる美しさがあって、それを世に伝えるために彼は詩を詠んでいるのではないでしょうか。(それが正しいか正しくないかを考えるのはナンセンスです) ネオヤンキーが居るようにネオな芸術があったって良い。というかそういう人が居たからこそ、様々な芸術が生まれてきました。芸術のセンスがズレている?むしろ褒め言葉でしょう。新しい文化はズレてないと誕生しませんから。そのためか、彼は一般論で言えば芸術的でないこと(ヤンキー特有の口の悪い言い回しや若者言葉など)にも興味を示し「素晴らしい!芸術だ!!」と喜んでいます。普遍的な物にこそ、視点を変えれば新たな芸術性を見いだせることを知っており、その視点を変えた立場に立ってみることが好きです。それが「伝統への冒涜行為ですら美しい言葉で彩りたい」という台詞に繋がります。明確な価値観(何が良くて何が悪いか)を持たないので全ての物事は善であり悪でもあると考え、人がどのような価値観を持つかよりもその価値観を導き出すための理由が面白いか面白くないかに重きを置きます。以前「真夜中の住人」の記事でもご紹介させていただきましたが、東に演劇を好きか?と聞かれた誉は「好きか嫌いかかではなく、それに意義を感じるか否かが大切」と答えました。該当Tweetをこちらにも貼っておきます。

外向的直観(Ne)は、現実や現物をありのまま捉えません。誉(ENTP)も東(ENFP)も外向的直観(Ne)を主機能に持つタイプなので、芝居をすることそのものが好きだとか楽しいだとかは思わず芝居そのものに対する執着はかなり薄いタイプです。これは芝居だけではなく彼の人生の全てが「それをすることで知識を得て理解をし、そこからひらめきを得ることができるか」という理屈なので、結局どんなことにも興味があります。唯一苦手そうなのは怪奇現象や人の感情等の「ロジカルに説明できないもの」でしょう(笑)劇団七不思議の話も顔をしかめていましたね。

思考型(T) ー②内向的思考(Ti)

極度の思考型(T)です。文系脳と言ってますが物事の判断の仕方は理系脳でしょう。彼が文系脳と言っているのは外向的直観(Ne)のひらめきのことですね。頭の柔らかさはこのタイプの特徴です。おっと話が逸れましたね。

思考(T)を内向き(i)に使います(Ti)。彼が内向的思考(Ti)がよくわかるのが冬組メインストーリーのまごころルーペのくだりです。スパイ疑惑のことで丞と東が口論になってしまった時に彼は問題の要点を整理しはじめました。

東【添い寝屋というヤクザな商売をしていたので、他のメンバーの目を気にしている】

丞【元GOD座ということを気にしているので疑われることを恐れている。だから自分を守ろうと、必要以上に攻撃的な態度を取っている】

これに対し紬と監督は「言っていいことと悪いことがある」「図星だけどみんなが聞きたくない言葉を選んでしまった」と彼に注意します。紬と監督は外向的感情(Fe)をそれぞれ補助機能・主機能に持つので、他者の要求を察することや和やかな雰囲気作りが得意であり他者にもそれを期待します。一方で内向的思考(Ti)を補助機能に使う誉は問題解決をすることこそが重要だと考え、独自に解決の緒を見つけます。彼も言っていますがこれは人を傷付けるためにしているのではなく、そうすることが良いと思ってやっています。みんながみんな気を使って曖昧にしていたのでは問題は永遠に解決しません。実際誉は「その障害となっている理由を明らかにさせ(Ti)、解決しようと思っただけなのだ(Ne)」と言っています。元カノから言われた言葉やお祖母様からの言葉を気にしていたのも「その障害となっている理由がわからないから解決できない」ことを気にかけているのであり、誉自身がその言葉によって傷付き悲しみを感じたわけではありません。ENTP型にとって悲しみを感じる機能である内向的感情(Fi)はとても未発達で生まれたての赤ちゃんのままです。なので“悲しい”とはどのような気持ちであるかを感覚的に理解することができません。他者からは心が傷付いているように見えてしまうことがありますが、これは厳しい自己分析の一環です。ENTP型はこのような自己分析と自己批判を繰り返しながら同じ間違いを二度と起こさぬよう、解決法を導き出します。誉自身が傷付いたり悲しい気持ちを経験したことがあったのならば「人の心がわからない」というのは大変な矛盾になってしまいますよね。君が感じたソレだよっていう(笑)感情が感覚として理解できないため「障害となっている理由」が必要であり、【まごころルーペ】はそれを提供してくれたというわけです。もちろんそれで人の痛みそのものを感じ取れるわけではありません。理屈がわかるだけです。ちなみに当ブログが用いてるMBTI等の分析心理学の理論はまさに【まごころルーペ】です。私も誉同様人の心がわからないため、このような理論を勉強をしています。しかし憎悪や悲哀とは一体どういう感覚なのか、という部分はわかりません。しかし感情に囚われないからこそのアイデアで物事を解決する能力があります。

丞の本心「東さんが俺を疑う気持ちもわかる」
 →解決法:公演が終わるまでGOD座の劇団員との接触を控える

東の本心「そこまでしてもらうのは悪い…丞は友達と話してただけなのに」
 →解決法:公演が終わるまで仕事を休む。逆に水商売が出来るほどの色気を芝居に活かせば良い。

丞と東は内向的感情(Fi)を使うタイプなので「心の中で思っている本当の気持ち」が複雑であり、なかなか外には出てきません。実際このように「相手の言い分もわかる」と思っていたのにも関わらず。その外に出てこなかった部分が分かったことで合理的な解決法を考えることができたというわけです。丞たちがもやもやと感じていた“感情”は誉自身はわからないのですが。また「水商売が出来るほどの色気を芝居に活かせば良い」とはまさに賛否両論の立場から物事を考えることができるENTP型の長所を活かした痛快なアイデアでしょう。

内向的感情(Fi)と外向的感情(Fe)のすれ違いは「主人はミステリにご執心」のテーマとしても取り上げられておりました。そちらは御影密の分析で説明させていただきましたので、合わせてご覧ください。

知覚型(P)

これも言わずもがなでしょう。芸術は自由である!と思っています。「丞くん(ISTJ型)は芸術をわからない」と言っていますが、丞みたいなタイプって「Aはエーであり、Bはビーである」と言うタイプです。誉は「Aはエーでもあるし有栖川のAでもある…ん?閃いた有栖川のAということはAは天才だ!ああ素晴らしい!」とか言います。なので多様な答えがあって良い!それこそが芸術だ!と思ってる彼にとって答えは一つしかないし一つであるべきだと考える丞には芸術がわかってない風に見えるのでしょう(笑)芸術がわからない丞にも丞なりの良さがあることなんて誉自身ちゃんと知っていますけどね。

 

ENTP型についての他サイトの解説はこちら。

“討論者”型の性格 (ENTP-A / ENTP-T) | 16Personalities

 

 

はい、筆者自身の厳しい自己批判によってこの記事はリニューアルされました(笑)その節はご迷惑をおかけしました。様々な方との議論により、よりわかりやすく説明する術を身につけられた気がします。

A3!を知らない友人がこのブログを見てくれているのですが「誉の分析はさえこの自己紹介だと思って読んだ」と言われました(笑)いや本当に誉を見ていると思考回路が一緒すぎて毎度びっくりさせられますね~。筆者は誉推しなのですが、キュンキュン要素などは一切なく完全なる共感から推させていただいております(笑)なかなか自分自身も理解されにくいなぁと感じるところもありましたので、少し説明を加えさせていただきました。誉自身も冬組メンバーに対し「ワタシのことも理解してほしい」と言っていたので、このブログでその手助けが少しでもできたら良いです。

ここでご紹介した特徴のはほんの一部ですのでまだまだご紹介したい有栖川誉のことはたくさんあります。そんなこんなでこのブログはちょっとだけ有栖川誉成分が高くなりそうです(笑)贔屓ではなく、伝えられることがたくさんあるだけにね。