コペルニクス的転回

ソーシャルゲーム等のサブカルチャーを心理学的アプローチで考察するブログです。

【ソシオニクス】“ふたりの関係”…ちょっとその前に【モデルA】

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さて今回は“ふたりの関係”で使っている相性論の基礎についてです。これまで二つの関係ガチゲーマーズと同窓生は基本的にMBTIの心理機能だけでも大まかには説明することができる関係性だったのですが、これからご紹介したいいくつもの“ふたりの関係”はもう少し掘り下げた知識がないとなかなかご紹介できないのです。というわけで新しい基礎講座。ロジカルとフィジカルを並べる前にお茶は入れませんが、なるべくエモーショナルかつユーモラスに楽しく説明していこうと思います。えっ、逆にわかりにくい?

ソシオニクスって?

ソシオニクスとはリトアニアの研究者であるAušra Augustinavičiūtė氏によって開発された理論です。こちらもMBTIと同様、ユングのタイプ論を元にした性格類型になります。ユングのタイプ論では感覚・直観・感情・思考にそれぞれ使用方向(外向/内向)をつけた計8つの心理機能がありますが、ソシオニクスではこの8つ全てを使って人間のパーソナリティに迫った理論です。

例えばISFPだったらFi→Se→Ni→Teですけど、じゃあFeとかSiとかってどこ行っちゃったの?と思った方もいらっしゃるとは思うんですが、ソシオニクスだとFeとかSiとかNeとかがISFPにとってどんな役割を果たしているかも見れる…というわけですね。んで、これがわかるとそれが他者との相互作用でどのように影響するかも分かってくるので相性が測れるというわけです。まぁあまり難しくは考えずにね。

モデルA=心のマンション

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ソシオニクスで使用する精神構造モデルのことをモデルAと言います。ユングの8つの心理機能がそれぞれ入居するためのマンションのようなものなので部屋数は8つあるのですが、なんと!4階建てです。8部屋しかないなら2階建てくらいにしとけよって感じですが、ちゃんと意味があるんです。とりあえず今回は年越しイベントのポイボSSRである兵頭十座くん(ISFP)をモデルにして見てみましょう。

 

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2階:自我(EGO)ブロック

まずは2階から。大家さんの部屋のあるエリアの自我ブロックです。こちらは最上階で眺めの良いお部屋になっております。その人の心の中では一番支配的な機能です。容易に意識しスムーズに使いこなすことが出来ます。なんてったって最上階!オーシャンビューかもしれないしスカイツリーが見えるかもしれない。

しかしこのマンション、B2階(イド)と1階(超自我)の住人同士ははとんでもなく仲が悪く、互いに「死んでも負けねぇ」とか言ってる間柄…という問題を抱えています。そしてこの2者は自我ちゃんを頼り「俺の方が正しい」「いや、俺だ!」と主張してくるのでとっても悩まされています。まぁ住人からの意見を背負うのは大家さんの宿命ですからね。

①号室:先導(Leading)

①号室にはMBTIの主機能が入ります。大家さんの部屋。最も快適な思考パターンであり、信頼のおける機能です。イドvs超自我の口論に最終決断を下すのは大家さんである①先導機能です。

十座の場合は内向的感情(Fi)がこれに当たります。何だかんだ言いつつも結局のところ自分の内的な価値観で物事を決断します。(甘いものが好き・芝居が好きなど)

②号室:創造機能(Creative)

②号室にはMBTIの補助機能(第二機能)が入ります。 中間管理職のような存在です。例えば①先導が下した決断に対し②創造は「では、それをどのようにしてやりましょう?」と実現のための手助けをしたり、「他の階ではこのようなことが起こって居ますが大家さんはどうされますか?」と情報伝達をしたりします。

十座の場合は外向的感覚(Se)が入ります。大家さんであるFiに対し「甘いものですね!じゃあ実際に食べましょう(Se)」と言ったり「大家さん大変です!他の階から“そんなに甘いものばかり食べていては太る!”との苦情が出ておりまして…」みたいな情報伝達をします。ちなみにとても働き者ではありますが、オーバーワークになるとへこたれます…。

1階:超自我(SUPER EGO)ブロック

超自我ブロックはMBTIでは取り扱わなかった心理機能が出てきます。超自我ブロックはマンションの風紀委員のような存在です。先程イドととても仲が悪いと言いましたが、B2階イドブロックの二部屋がとても怠惰な生活を送っていて部屋は暗いし汚いしまるでMANKAI寮の103号室…ごめん至さん私をキルしないでください。そんなイドブロックに「お前は一体いつまでゲームしてるんだ!まず部屋を片付けろ!それから会社の前の日は7時間睡眠!」みたいに社会の良心を押し付けてくるのがこの超自我ブロックです。心の左京さん。言ってることはごもっともだけど、良心!理想!ルール!ってのはいわば義務であり本能に背いているのです。義務とはやりたくないことをやることさってスナフキンも言ってたから。

③号室:役(Role)

ここにはMBTIの劣等機能(第四機能)の内向/外向を逆にしたものが入ります。 RoleってのはロールプレイングのRoleで、演劇で演じる「役」のことです。役と演者(素)の両方で居ることは出来ないので、基本的に素モード(①先導)で居るときは③役はお休みをしています。ずっと素の自分で居ればいいのになんで役を演じるのか?というと、社会のためです。仕事の時にはこの機能を使わないとな…とは思うのですが、まぁ言わずもがな抑圧されているのでうまく使えるわけがありません。使っているフリをする機能とでも言いましょうか。

十座の場合は内向的思考(Ti)がこれに当たります。既存の物事に対し「なぜ?どうして?どのように?」と論理的に考える理屈っぽい機能ですが、十座は基本的にはこれに上手に対応できません。「何でそうなるんだよ!?」って突っ込まれても「そう思ったからだ(Fi)」と思ってしまいます。

④号室:急所(Vulnerable)

ここにはMBTIの代替機能(第三機能)の内向/外向を逆にしたものが入ります。 相性論では非常にポイントになってくる機能です。④号室は非常に弱々しい機能で、それを使わなければならない場面では最強にストレスを感じ、またこの機能についても全く理解できない!と感じます。いちばんの急所です。基本的には使用することを避けます。

十座の場合は外向的直感(Ne)が入ります。「もしこうだったらおもしろいかも!」的な役に立つかどうかもわからないアイデアをわざわざ試そうとすることや、他者に秘められた可能性を見つけることには非常に強いストレスを感じます。基本的にはそのような状況は是が非でも避けたり、見て見ぬ振りをして過ごします。

地下1階:超イド(SUPER ID)ブロック

さてここからは無意識ゾーンです。意識ゾーンが大家や風紀委員など、マンションを運営するための構成員だったのに対し、無意識ゾーンは運営には直接関わらない住人です。意識がメンタルと言われるのに対し、無意識はバイタルと呼ばれます。いわば心の原動力のようなものでしょうか。地下2階:イドと1階:超自我という二者が互いに極端な主張をしているのに2階:自我は悩まされていると言いましたが、地下1階:超イドは「自我がしたいようにすればいいんじゃないの?手助けくらいはしてあげる」と助言をしてくれる住人です。自我にとっての救世主!…なのですがいかんせん無意識のため、自分で補うことがなかなか難しく、他者に助けを求めています。

超イドブロックにはMBTIの代替機能と劣等機能が入ります。つまり、自我と超イドがMBTIで扱われている部分!ということですね。

⑤号室:暗示(Suggestive)

MBTIの劣等機能(第四機能)が入ります。これは短所であり使うことにストレスも感じるのですが、大家さんのやりたいことを実現するには⑤暗示の助言が必要なのです。暗示という言葉を辞書で引いてみると「それとなしに知らせること」と記載されています。本当はそれとなしに知らせてくれているにも関わらず、それとなさすぎて自分ではなかなか気付けません(笑)もっと大きい声で言ってくれないかな?…なのでつい他者の助けを求め、他者から学ぼうとします。

十座の場合は外向的思考(Te)に当たります。芝居の指南書(Ti)よりも、実際の役者さん(Te)に演技を教えてもらいたいと考えます。口じゃなくて手を動かせ!のTeではありませんが(笑)

⑥号室:出動(Mobilizing)

MBTIの代替機能(第三機能)が入ります。出動!って何かかっこいいですよね。目的のために(主には①先導の大家さんを助けるため)出動要請をされている機能なのですが、いかんせん非常勤なため単純な仕事しかできません。「帆を張れ!錨を上げろ!」と言われ、きちんと応答こそするのですが「よぉーそろぉーー!」とショタのような声でしか反応できないのです。椋の声で再生された人、正解ですよ。⑥出動の機能はショタが使っているような感じで単純で子供っぽく使われます。

十座の場合は内向的直感(Ni)が当たります。今現在の状況が今後どのようになっていくのか、また自分はその中でどのような位置づけにいるのか、大まかにはわかるのですがとてもビジョンがぼやけており、できれば他者に教えて欲しいと考えます。

地下2階:イド(ID)ブロック

ふう、最後です。イドブロック。これは別なところではesとも呼ばれます。esの憂鬱。良い歌だよね。超自我のところでも説明しましたが、イドはほの暗い地下室でひたすら自堕落な生活を送っております。まぁ顔の良いひきこもりなんでだいたい部屋の中に居て見えないんですけどね。部屋の中ではめちゃめちゃクズ発言をして超自我と喧嘩しては、自我を困らせます。

⑦号室:無視(Ignoring)

MBTIの主機能の内向/外向を逆にしたものが入ります。つまり主機能=①先導のライバル的存在であるので通常は使おうとはしません。実は結構使えるんですけどね。でも無視!そんな機能知らねぇ!だって①を使いたいからね。でも必要となれば使うことができます。今まで無視してたくせに随分と都合良いですねぇ(笑)

十座の場合は外向的感情(Fe)です。実は自分の気持ちや気分に関係なく他者と交流することができますし社会を生きるためには臣さんのようなお人好しっぽさは大事なんだとも分かっていますが、内向的感情(Fi)を使うために無意識的にこれを使うことを拒否しています。

⑧号室:論証(Demonstrative)

MBTIの補助機能(第二機能)の内向/外向を逆にしたものが入ります。意外とちょちょいと使えるくせにいちばん無自覚な機能です。上手に使えるのに重要視していないし、人に主張する時には②創造の方法で説明しようとします。まぁなんてったって此処、地下2階のイドのいちばん奥の部屋ですから。顔の良いひきこもりも、顔の良さすら分かってもらえてません。

十座の場合は内向的感覚(Si)が入ります。五感を安全に使用すること(Si)は充分によく出来ますが、それよりももっと新しいものにも能動的に挑戦していきたい(Se)と考えるため、別にこれは重要なことじゃねぇ、と思います。

総括!!

ごめん!一言言わせて!!疲れた!長かった!!って読んでくれた人も疲れたと思う…。翻訳のために英語の文献を読んでいるとMBTIの心理機能とはパッと見説明が違うように書いてある機能(主にS)があるのですが、かなり概略的に考えてみるとやっぱりMBTIとは同じ認識であると思いました。今回十座の例で挙げましたが、超自我ブロックとイドブロックを翻訳して「ああ、ヤツは正真正銘のISFPだな…」と思いました。十座自身、かなり診断に迷ったキャラだったからです。(ISFPの友人にしこたま話を聞きまくりました) 超自我とイドはMBTIで使われていない心理機能がどのような役割を果たしているか?を暴いた部分なので、良い補足説明になりましたね。まぁ当ブログ的にソシオニクスは興味がある方のみ楽しんでいただければって立ち位置です。基本的には自我と超イドで構成されたMBTIで、補足説明的に超自我とイドを使用していきます。でも④の急所だけは覚えておいてください。第三機能の裏側です。

さて!頑張って書いたので心置きなく相性論に取り掛かれますね!それと並行して全員の分析記事を…!まぁまったりやっていきますのでお付き合いください。