コペルニクス的転回

ソーシャルゲーム等のサブカルチャーを心理学的アプローチで考察するブログです。

【ソシオニクス】“クアドラ”でA3!キャラの社会生活スタイルを覗こう③~「アルファ」と「ベータ」~

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さてクアドラの基礎講座シリーズはこれにて最終回、と思いきやあと1回あります(笑)長くなってしまいそうなので二つに分けさせてくださいな。

ソシオニクス・4つのクアドラ

さて最終回(のシリーズ)である第③回は各クアドラごとの紹介です。①と②ではこのクアドラの分類に関する「要素(二分法)」についてご紹介しました。まだご覧になってない方は合わせてどうぞ。

アルファ、ベータ、ガンマ、デルタの各クアドラは、この心理機能を元にした二分法の組み合わせによって決められます。

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※全てMBTI表記になります。

アルファ(α) ~頭脳派なユニット~

要素①思慮深い(Si+Ne) 要素②コメディ(Fe+Ti)

まずは「アルファ」をご紹介します。ISFJ・ESFJ・INTP・ENTPが在籍します。A3!では佐久間咲也、向坂椋、伏見臣、月岡紬、有栖川誉の5名が「アルファ」です。

要素①に「思慮深い(Judicious)」要素②に「コメディ(Merry)」を持ちます。簡単にまとめると「思慮深い」は行動に対する準備段階を重要視する、「コメディ」は個人より集団を意識するという要素です。このような要素からアルファのグループは「行動」や「個人」のような具体的な事象にはあまり興味を持たないグループです。え?ISFJとか結構具体的な性格してない?と思うかもしれませんが、ISFJが好き好んで蓄積しているデータのほとんどが「他者の気持ちに関すること」です。具体的とは「形・姿を備えること」であり他者の気持ちは可視化できるものではありません。NTPが大好きな「面白いアイデア」もまた然り。

SFJ型とNTP型で編成されたグループです。それぞれの特徴を挙げましょう。

SFJ型(Si×Fe)
ポジティブな感情表現を自由に交換し合えるグループに参加することを好みます。(花見、海水浴など会話を伴うような遊びが好きです。ディズニーランドが好きな人も多いです)
・いきなり要点を話すのではなく、時系列で物事を語ります。お話が上手。
・軽いプレゼントをすることで愛情を示します。(臣の料理や紬のお花は良い例です)
・パーティや特別行事などの楽しい雰囲気が大好き!そこで活力を感じる傾向があります。

NTP型(Ne×Ti)
・アイデアと分析が好きですが、実用的なものではなく「知的好奇心を刺激されるような」「楽しい」アイデアが好きで、そのことについて議論します。(そのアイデアが実際に役に立つかどうかは重要ではありません)
・論理的に一貫した信念やアイデアに従った行動を評価します。つまり逆に気分で行動を決めたりすることに対しては評価しないということです。
・アルファの人のアイデアは、グループ活動を通して実践されます。

SFJとNTPとでは自我と超イドが逆になってくるので重視する価値観はこのように変わってくるのですが、赤字で示したように共通点がありますね。そうアルファの人たちは「楽しさ」に価値を感じる集団なのです。アルファ(SFJ)の人達は気遣いの言葉や冗談を言うことで和気藹々とした雰囲気を作り出し(Fe)、その状態を保とうとします(Si)。一方NTPの人々もまた、役には立たないけど面白くて新しいアイデア(Ne)を分析すること(Ti)を生きがいとしています。この人たち、面白いくらい有益な現物を生み出していません(笑)その代わりに目には見えない有益さを求めているのです。以前要素①「思慮深い」の説明で、椋と誉のお茶会は「思慮深い」らしい遊びであると書きましたがこの二人は両者ともアルファに所属します。お茶会のように、ただ何か行動をするでもなくああでもないこうでもないと会話をする雰囲気がとても好きなクアドラです。真逆の価値観を持つガンマから見たらもしかしたらこのお茶会は「お茶を飲むこと」「お菓子を食べること」を目的としているように感じるかもしれませんが、彼らはそうではありません。何かに使用するための知識やアイデアを交換するのではなく、ただ楽しむことを目的として会話を楽しみます。また、要素②に「コメディ」を持つため、人間関係においても心の深くをさらけ出すような深い人間関係ではなく、お互いが冗談を言ったりして楽しむことで自然と形成されるような爽やかな絆…「仲間意識」を持ちます。シリアスの人間関係が面と向かったものであるならば、コメディの人間関係は輪になって手を繋いでいる感じでしょう。楽しい!知的!平和!このへんが「アルファ」の雰囲気を表すKeywordとなります。

自然界を例にした「アルファ」のイメージ

非常に興味深かったのがクアドラを動物に例えた例です。要素①は行動に対する姿勢なのでこれを「戦う=大胆不敵」「戦わない=思慮深い」、要素②は他者への意識の向け方なので「群れをなす=コメディ」「単独行動=シリアス」に例えたもの。アルファの場合は「戦わない」「群れをなす」になり、ミーアキャットに例えられます。ミーアキャットは家族を形成して集団で生活していますが、身体も小さく力(Se)を持ちません。サバンナというこわ~い敵がたくさん居る場所で生活しているにも関わらず。食物連鎖の下の方に属しています。ミーアキャットっと言えばが二本足で直立している姿が思い浮かぶかと思いますが、その理由は二つあります。まずは日光浴をするため。これは「行動=狩り」に対する「準備」です。朝起きたら冷えた身体を温めるために日光浴をして、それから狩りにでかけます。狩りと言っても戦うわけではなく、単純に自分より小さくて弱いもの(昆虫やサソリ)を頂戴します。思慮深いですね。それからもうひとつの理由は、二本足で立つことで敵が周囲に居ないか観察しています。強い動物に襲われても彼らは何も武器を持ちません。こうして用心深く観察することでしか、自分の身を守ることができないのです。

そう、アルファの人間は誰一人として力を持ちません。運動エネルギーである外向的感覚(Se)を持たないのはもちろんですが、問題解決のための実用的な手法となる外向的思考(Te)も持ち得ていません。つまりアルファは「仲間と協力すること」「周囲を分析すること」とでしか身を守れないのです。弱い者は群れる言いますが、アルファは自身の肉体的な弱さを糧に賢明さ(狡猾さ)を手に入れた集団とも言えるでしょう。力があっては別に頭脳に頼る必要はありませんからね。そして他者と深い感情の共有をしたがらないのも、「敵にわざわざ弱みや隙を見せること」をバカバカしく感じたりしているのかもしれません。アルファは力でなく知能で生き抜く集団ですから。

こうして概略的に捉えるとたくさんの興味深い発見がありますね~。

ベータ(β) ~共闘するユニット~

要素①大胆不敵(Se+Ni) 要素②コメディ(Fe+Ti)

 続いてはベータです。INFJ・ENFJ・ISTP・ESTPが在籍します。A3!では碓氷真澄、皆木綴、茅ヶ崎至、摂津万里…それからクアドラ表に記載はしていませんが監督の立花いづみ(ENFJ)も「ベータ」に属します。春組の半分が「ベータ」に所属するのは非常に興味深いですね!

要素①に「大胆不敵(Decisive)」要素②に「コメディ(Merry)」を持ちます。簡単にまとめると「大胆不敵」は実際的行動を重視する、コメディ」は個人より集団を意識するという要素です。最初にご紹介したアルファとは要素①が変わってきて行動主義的になりますので、社交活動の中心は感情的な意思疎通やとりとめのないアイデアではなく、実際的行動の中で行われます。春組が意外にもカンパニーきっての「おふざけ集団」であるのは、この後ご紹介する「ガンマ」に属するシトロン(彼も要素①大胆不敵です)の加わりもあり、集団で実際的な行動をすることに大きな価値を感じているからでしょう。(咲也と千景は「思慮深い」になります) 

STP型(Se×Ti)

力関係(上下関係)が明確にされた環境を好みます。(至が学生たちに対しての「お兄さん」でいようとするのもうなずけますね)
・分析的ですが、アルファの人々と違い実際にあり得る現実的なことについて分析します。またケースバイケース的な考えではなく、一般的な法則性に従うことを好みます。
・分析的な戦術が試されるような「競争」を楽しみます。負けず嫌い!

NFJ型(Ni×Fe)

・みんなで一緒に楽しい雰囲気を作り出すような活動を好みます。(「演劇」はうってつけかもしれません)
・熱意や感情が明確に表現されることに価値を感じます。そのため自身の感情表現にも磨きをかけます
・社会的な問題に関心を寄せることが多いです。(人々の社会での在り方や人種差別問題など) 無関心こそが敵だと思い、無関心と闘うために立ち上がります。

いかがでしょう?「楽しい」と連呼していたアルファとは違い、青字で示したようにを感じさせるようなワードが多く挙げられました。要素①が「大胆不敵」ですので、実際行動=力の行使をします。アルファは「Aかもしれないよね、でもBの可能性もある!」「いやいやそこは敢えてのCでしょう」「あはは~ウケル~~」と呑気に宣っている集団ですが、ベータは「これは絶対にAになるだろう」「だな、じゃあやってみるか」「OK」こんな集団。Niは熟考された一つのアイデアで、「時間的直観」と表現されます。時間の経過と共に現状がどう変化していくか推考する…といった機能ですね。こうして描いたビジョンの実現のために、Niの方々は闘います。そして対の知覚機能であるSe()は正真正銘の「」です。運動エネルギーを使い物事に圧力をかければ、現状は否が応でも変化します。地面の石を蹴飛ばせば、石は転がっていきますよね。このようにベータは力によって示される明確なビジョンに価値を見出すクアドラです。また要素②は前述のアルファと同じく「コメディ」です。つまり集団志向ですね。至と万里がよくしている「共闘」がありますが、これはまさしくベータ的な価値観により行われているものでしょう。ここに来てお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、脚本を書く綴と身の回りの世話(脚本を届けたりゼリーを食べさせたりする)をする真澄もまた「共闘」しています。ベータのSTPは他者の気持ちにほとんど興味がないくせに案外人と協力したりしていますが、「目的」のために人と協力した方が良いと自らが判断すれば気持ちよく協力する人々です。真澄は綴のことが大好きで助けてやりたいと思って援助をしているわけではないですが、脚本が上がらないと稽古もできないし、何より脚本を届ければ監督の役に立てますからね。このような目的の合致があるため、進んで綴の手伝いをします。非情に見えるかもしれませんが、こうした活動を通して自然とできる爽やかな絆「仲間意識」をとても大切にする人たちです。先月公開された5幕での真澄を見ると、とてもよく分かりますよね。

自然界を例にした「ベータ」のイメージ

ベータの場合は「戦う」「群れをなす」になりますので、オオカミに例えられます。オオカミは明確な上下関係のある群れを形成し、通常はペアで狩りを行います。シカなどの自分よりも身体の大きな獲物を狩るため、共闘した方が効率が良いからです。そして鳴き声やボディランゲージで仲間とコミュニケーションを取ります。犬がお腹を見せたりするのはこのオオカミのボディランゲージが継承されたもので、上位の者に敬意を表している行為です。このようにオオカミが仲間とコミュニケーションを取る目的は、主に「上下関係の確認」「戦闘の合図」「縄張りの主張」などの、実際行動(狩り)ありきのコミュニケーションとなります。

このようにベータは持った「」を有効に活用するために他者と結びつきます。アルファとは違い身を護る力を持っているにも関わらず他者と心の深くで関わることをしないのは「上下関係」があるためでしょう。自分より弱い立場の者から見て「強い存在」で居なければいけないので、心の深い部分=弱みを見せたらどんどん漬け込まれてしまいます。またそういった小競り合いで仲間割れをしてしまうことは最終目的である「狩りの成功」の大きな妨げになります。力を仲間内に行使するのはベータの人々にとっては上下関係の確認と言う名のコミュニケーションです。真逆の価値観を持つデルタから見たらベータはものすごく好戦的に見えるかもしれませんが、彼らは他者と切磋琢磨することを価値のあるものとして捉えています。

 

というわけで「ガンマ」と「デルタ」は次回に続きます!お待たせしてしまったわりに最後まで書けず申し訳ないです。なかなかわかりやすい表現にたどり着けず、書いては消しを繰り返してしまったもので(笑)というわけで次回をお楽しみに~