コペルニクス的転回

ソーシャルゲーム等のサブカルチャーを心理学的アプローチで考察しているブログです。その他コラム等も。

【ソシオニクス】“クアドラ”でA3!キャラの社会生活スタイルを覗こう④~「ガンマ」と「デルタ」~

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さて、今回が正真正銘の最終回です。クアドラの話は今後もちょこちょこしていくとは思いますが、そのためにもこのクアドラの基礎を頭の片隅にでも入れていただければな~と思います。クアドラが「なぜ」「どのようにして」分けられているのかを知ることでかなりタイプ分析が楽に進められます。よく目安箱やDM等でいただくメッセージの中に、「J/P違いの相手とは似ているように感じるのに考え方が合いません」というお悩みをいただくのですが、J/P違いの相手というのはどのタイプも必ず対立したクアドラに属することになるから重視する価値観が正反対になってくるのです。ENTP筆者のJ/P違いはENTJで「ガンマ」に属します。…と、前置きはこの辺にして、そろそろご紹介に参りましょう。

 

ソシオニクス・4つのクアドラ

基礎編の①と②ではグループ分けをする「要素」についてご紹介させていただきました。そして③では要素②に「コメディ」を持つグループである「アルファ」と「ベータ」について、ご紹介しています。まだ読んでないよって方は①から順番に読んでいただけると幸いです。

 

そして恒例のクアドラ表を貼っておきます。今日はガンマデルタです。

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※全てMBTI表記になります。

ガンマ(γ) ~現実主義なソリスト集団~

要素①大胆不敵(Se+Ni) 要素②シリアス(Fi+Te)

3番目はガンマです。INTJ・ENTJ・ISFP・ESFPが在籍します。A3!ではシトロン、瑠璃川幸、兵頭十座、七尾太一、御影密が属します。NT型は割合的に少ないのでアルファ同様どうしてもSFが多めになってしまいますね…。

要素①に「大胆不敵(Decisive)」要素②に「シリアス(Serious)」を持ちます。簡単にまとめると「大胆不敵」は実際的行動を重視する、「シリアス」は集団より個人を意識するという要素です。ひとつ前で紹介した真澄や綴たちの所属するベータとは要素②が代わり個人を意識します。今回のクアドラ基礎講座④でご紹介する2グループはどちらも「シリアス」になるので個人を意識したグループになります。アルファベータが劇団だとしたら、対するガンマデルタはフリーの役者さんが所属する事務所のようなものでしょう。さて、手っ取り早く特徴を見てみましょう。

SFP型(Se×Fi)

・モラルに厳しく、それに反する人に対して厳しい態度を示します。
・相手と親密な繋がりを感じると、忠誠心を大切にします。
・人間関係を現実的に考えます。例えば「嫌な奴でもいつか良い奴になるかもしれない」とは思えません。

 NTJ型(Ni×Te)

・長期的な視点で見て効率の良い手法を取るため短期的視点を重要視しません。
・現時点で自分が得ることのできる利益よりも更に大きな利益を目指すため、自己犠牲的です。
・今の状況に対する潜在的な可能性を見ます。今がどのように変化していくかについて話し合うことを好みます。
事実情報にしっかりと結びついたアイデアや概念に価値を感じます。

 明確な言葉で示されていないので色文字にした部分は少ないですが、このグループの説明はかなり現実的なことが記されています。SFP型は「人の感情」や「まごころ」に価値を感じる特徴がありますが、どれを取っても実際にどうであるかという事実(Se)に基いていますね。モラルの問題に関しても「知らない人が非道徳的な事してようがどうでもいいけど自分の関係あるところでした奴がいたらそれは許せない」という具合でしょう。概念的ではなく、あくまでも現実的。モラル問題で言えば一番に思いつくのは太一の衣装ビリビリ事件だと思いますが、太一は今でも(一周年イベントでの独白)自分のしてしまった罪を悔いていますし、事件について唯一はっきりと「てめぇのしたことは許されることじゃねぇ」と言った秋組メンバーは十座(ISFP)でした。そして太一の罪による被害者の一人となった幸もまたガンマに属します。幸はINTJ型なので「モラル問題的に太一を許せない気持ち」もなくはないですがそれよりも「今の状況がどう変化していくか(どう変化させるのが効率的か)」ということに重きを置きます。INTJの幸は個人的な感情(Fi)より効率性(Te)の優先度が高いタイプです。イライラしたり悲しんだりしていても物事は何も発展しませんし、そんな感情的になってる暇があれば裁縫を覚えさせて自分の手を煩わせる作業をひとつでもふたつでも減らせるほうが効率的だと幸は考えます。NTJ型のこういった考え方も非常に実際の出来事に基づいて実用性のある活用をしていますよね。このようにガンマは現実的でとても強かな集団です。真逆の価値観を持つアルファを「力がなく臆病であるために知恵を付けた集団」と書きましたが、ガンマは全クアドラの中で一番個人が強い力を持った集団だと言えます。(同時にアルファ的な賢さはありませんが) 同じく力を持ったベータはあくまでも集団で力を発揮するタイプなので、個人の攻撃力で言えばガンマが最強でしょう。アルファの項目で触れましたが力(運動エネルギー)であるSeと、実際的な問題解決の手法となり得るTeを持つ集団です。屈強です。主機能FiのISFPなんかは比較的周りの雰囲気に流されがちだったりと、周りからはおっとりしているようにも見られるかもしれませんが、同時に彼らはSe使用者でもあります。Fi単体で見れば確かにおっとりした機能だとは思いますが(外に出るものではないため)、ガンマのFi使用者はSeとセットで使いますので非常にエネルギッシュでもあります。ISFPの密、十座ともにとても優しいまごころを持ったキャラクターですが、誰にも彼にも優しくするわけではありませんよね(笑)彼らは主に「自分に優しい態度をしない人間(主には思考型)」にはやや攻撃的な態度を取る傾向があります。密は咲也や東さんにはとても優しい態度で接しますが、千景や誉相手にはわりと好戦的です(笑)これは「好きの裏返し」ではなく、自身の感情の和を妨害されることに対してSe(運動エネルギー)で反抗しているのです。彼らはガンマらしく「負けっぱなし」で居ることが許されないのかもしれません。現実を生きるガンマにとって、強く在ることはとても重要です。ガンマのキャラクターは皆とても勇敢ですね。

 自然界を例にした「ガンマ」のイメージ

ガンマの場合は「戦う(大胆不敵)」「群れをなさない(シリアス)」になるので、トラに例えられます。森の王者!トラは皆さんもご存知の通り肉食動物。繁殖期以外は通常単独で行動します。主に狩る獲物はイノシシ、シカ、ウシ…そして時にはヒグマやヒョウなどの肉食獣も狩ることがあります。食べるものはとにかく「大型動物」優先で、これらが居なかった時にのみ、げっ歯類や鳥類などの小型動物を狩るそうです。チャレンジャーですね。ミーアキャット(アルファ)とは大違い!単独行動ができるということはすなわち、群れを作らずとも狩りができる能力が一頭に備わっているということですね。トラは1日に10km~20kmもの距離を移動しながら獲物を探します。ときには泳いで川を渡ったりすることもあるそうです。足腰が丈夫なだけでなく、泳ぎも得意みたいです。とにかく自然を生き抜くためのほとんどのスキルを持っている感じがありますよね。

ガンマが屈強なクアドラであることはここまでの紹介でなんとなくご理解いただけたかとは思いますが、屈強である理由は「戦う」「群れをなさない」だからです。彼らは単独で戦えるくらい強い。アルファが「話し合いをしましょう」と言って紅茶を入れてスコーン焼いてる間に、ガンマは50kgのお肉を既に取ってきて食べ始めているでしょう。あ、密さんお肉食べれなかったゴメンネ…。「思慮深い」チームに比べて「大胆不敵」チームであるガンマはとにかく行動しながら考えます。コレって野生の勘なのです。SeとかNiとかですね。正直アルファの筆者には1ミリも分からない感覚ですが(笑)こんなに獰猛な動物に例え紹介してるのでガンマが怖いクアドラなんだと思われてしまいそうですが、ガンマは強い分心も優しいです。トラの狩りの成功率って実際は結構低く8日に1頭の大型動物の狩りに成功すれば御の字らしい。大きな獲物を狩るということはやはりリスクも大きく、怪我をしたり命の危険にさらされることも多いと思います。つまり、ガンマは痛みを知っているのです。自分が傷付いた時の痛みを知っているからこそ、優しい心を持っています。NTJなんて優しいわけないだろ!と思うかもしれませんが、NTJは優しい心を目標達成のために封じている人々です。以前ENTJの知人がこんなことを言いました。「俺はいくら嫌われてもいい。それで皆が成功するなら本望」嫌われることそのものが嬉しい人なんてきっと居ないけど、嫌われた先に見たかった未来があるからガンマの人々は痛みに耐えることができる。究極の自己犠牲だなと思いました。心が優しくなきゃ、こんなことできません。そしてその痛みとの闘いもまた、ガンマの人々の挑戦とも言えるのでしょう。

デルタ(δ) ~合同会社 Limited Liability Company ~

要素①思慮深い(Si+Ne) 要素②シリアス(Fi+Te)

最後はデルタです。ISTJ・ESTJ・INFP・ENFPが在籍します。A3!では最多人数で、皇天馬、三好一成、斑鳩三角、古市左京、高遠丞、雪白東が属します。新キャラの卯木千景さんもこのグループでしょう。

要素①に「思慮深い(Judicious)」要素②に「シリアス(Serious)」を持ちます。「思慮深い」は行動に対する準備段階を重要視する、「シリアス」は集団より個人を意識するという特徴を持ちます。先程ご紹介したガンマとは要素①が変わって「思慮深い」になりました。ベータ及びガンマで出てきたエネルギー(Se)や明確なビジョン(Ni)がなくなりますので、アルファ同様穏やかなグループになります。クアドラ表をご覧いただけばお気付きになるかと思いますが夏組メンバーの半分がこのデルタに所属します。まずは特徴をなぞっていきましょうか。

STJ型(Te×Si)

・人間関係などの感情を要する場面でさえも、様々な合理的手法や生産性について語り合うことを好みます。
・有益かつ彼らの内的世界とも折り合いがつく、平和でさやわかな活動に価値を感じます。(STJキャラたちは外向/内向問わず、一人で静かに行える趣味を持っていますね)
・目標達成のためには運や憶測や強力なリーダーシップに頼るよりも、一人一人が皆勤勉であることが重要だと考えます。

NFP型(Ne×Fi)

 ・自分の経験を語る時には、自身の感情を織り交ぜて個人的経験として語ることを好みます。また、それはわざとらしく芝居がかった語り口でなく、洞察に富んだものです。
・将来の計画や、個人の成長の機会について話すのが好きです。

 またもや色文字が少なくなってしまいましたが、このグループは個人の価値を尊重するような説明文が多いですね。そして同じ個人主義グループだったガンマとは違い平和的です。ガンマが動ならデルタは静。デルタの中でも鋭利な印象があるのはESTJだと思います。威張りくさっている、あるいは典型的ツンデレのように感じる人も居るでしょう。彼らがリーダーシップを取り命令しているのも「一人一人が勤勉であるべき」という価値観を持ちその先には目標達成という幸福体験が待っているからですね。ただがむしゃらにやれ!と言うのではなく、ちょっとずつコツコツやれば済む問題です。「力ずくで奪い取ってこい!」「当たって砕けて来い!」(Se)と言っているわけではなく、単純に「毎日1個ずつ集めて来い」(Si)とかそんなことですので、意外と血も涙もある人々ですよね。ログボで1日1個ダイヤを集めれば1ヶ月で30個に増える…これは誰が見ても有益な活動です。そのうえ1日1個なら負担も少ない!こんなの皆やらないほうが損してるよね!?これがESTJの考え方。(そして彼らはリーダーシップを取りながらも勤勉に実務をします) しかし真逆の価値観を持つベータからは「1日1個とか気が遠くなりそ~。皆でやれば1日で30個くらい軽く集められそうじゃね?」みたいな考え方をするので、両グループが理解し合うにはお互いの価値観の違いを知っておく必要があるかもしれません。夏組リーダーの天馬がデルタ、秋組リーダーの万里がベータですので夏組と秋組のリーダーシップの取り方を比較してみたりするのは面白いかもしれませんね!
さて、ここまで「利益」「生産性」の話をしてしまったのでNFPの皆さんは置いてけぼりになってしまったかもしれませんが、このSTJたちが言っている「利益」「生産性」というのは前述した通り血と涙があります。目標達成に於いて「挑戦的」で「力ずく」だったガンマと違い、デルタは基本的に人と協力し合います。「シリアスは個人主義なのにどうして?」と思う方は当然たくさん居らっしゃるでしょう。ここでクアドラのサブタイトルをご覧ください。デルタのサブタイトルは「合同会社」です。合同会社をご存じない方のために簡単に説明しますと、出資者ひとりひとりが「経営者」となって会社を経営するスタイルの会社のことです。株式会社は「経営者」と「出資者(株主)」が明確に分離しているので出資者は経営者に会社の経営を委任する形になりますが、合同会社の場合は「経営者=出資者」ですので、会社の経営も意見を出し合い柔軟に行うことができます。そして負わなければならない責任も皆で分配されます。デルタの社会的価値観はこの「合同会社」を模倣したもの。ひとりひとり(個人)が勤勉であるべきと考え自らも勤勉に努力するSTJ型。その努力や真摯な姿勢を最も高く評価するのはNFP型です。ただ全体を評価するだけでなく、ひとりひとり個人を評価します。丞はこんなところが素晴らしい、天馬はこんなところが素晴らしいとひとりひとりの良さを見つけ褒めることが得意です。これはSTJのやる気のバイタルとなります。また個人の力を「どのように発展させたら幸せか?」などといった個人の将来性について洞察することも得意です。集団主義のアルファは「個人に問題があっても全体の雰囲気を優先しよう!」と個人的な問題に着手するのを躊躇したりしますが、デルタの場合は「個人として問題がある状態では有益な結果を生み出せない」と考えます。デルタのコンビが主演・準主演となった『真夜中の住人』のイベントストーリーでは丞がまさにこのような事を言っていました。デルタのことを理解したうえでもう一度イベストを読んで見るととても面白いですよ。

 自然界を例にした「デルタ」のイメージ

 デルタの場合は「戦わない(思慮深い)」「群れをなさない(シリアス)」になります。えー!?自然界にそんな動物居るの!?って思ったそこの貴方!はい、確かにレアなパターンですこれは。でも居るには居ます。シロナガスクジラです!ご存知の通り史上最大の大きさを誇る生物です。同じクジラでもマッコウクジラは群れを作るのですが、シロナガスクジラは繁殖時以外は単体で行動します。彼らの主食はオキアミです。あーーーんと口を開けながら泳いでるだけで自動的に食事をすることができます。「全自動俺に飯を食べさせてくれる機」のようなものですね。またシロナガスクジラはとても大きな鳴き声を出すことができます。この鳴き声でなんと150km先の仲間ともおしゃべりをすることができるそうです!LIMEやインステの代わりにこの鳴き声があればなんとかなりそう(笑)天敵はほとんど居ません。強いて言えば人間、それから「戦う+群れをなす=ベータ」のシャチです。皮肉にもベータはデルタと正反対の価値観を持つクアドラです…。まぁいくら海のギャングと言われるシャチでも大人のシロナガスクジラを襲うことは稀で、襲うとしたらたいていは小さな身体の赤ちゃんクジラです。

この例から考えるデルタの特徴は「敵が居ないから群れる必要も戦う必要もない」ということです。アルファ(ミーアキャット)は怖がりさんなので戦いませんが、サバンナ敵はたくさん居るので群れで知識を出し合いどうにか生き残ろうと頑張っています。ベータやガンマは肉食動物として生まれたがゆえ生きるためには戦わなければいけないので、当然戦います。アルファ、ベータ、ガンマにはそれぞれ敵が居ます。が、デルタには敵が居ません。つまり、デルタは他者に対していちばん友好的な集団とも言えます。平和主義者です。シロナガスクジラの巨大なる身体の強さはデルタの何にあたるのかと言ったらその「誠意」でしょう。彼らは自分の誠意に自信がある、または誠実であることを誰よりも強く願っています。なので「誰かと敵対すること(ベータの価値観)」に嫌悪感を感じます。私欲のぶつかり合いであるうえ、敵対は生産性にも欠けるからです。私欲と誠意は相反する性質を持ちます。デルタの中で最も好戦的に見えるのはESTJの天馬でしょう。しかし天馬が周囲に威張って見せるのはまさに「自分の誠意に自信があるから」ですよね。コツコツ努力してきた自分は強いのです。ま、ちょっとオーバーに強く見せすぎちゃうところもありますけどね(笑)天馬は感情(F)が上手に使えないため表現こそ下手っぴですが、他者の良いところもちゃんと見つけてあげられる人です。誰かの努力、誠実さに価値を感じています。デルタにとって他者は敵ではありません。互いの価値を認め合い、共に有益な活動を行うべき仲間なのです。

 

最後に

全4回に渡ってお送りしてきましたクアドラシリーズ、いかがでしたでしょうか?なかなか時間がかかってしまいましたが、筆者としましてもクアドラを理解することで各タイプについての理解がとても深まりました。春組がベータ中心、夏組がデルタ中心の構成というのも面白いですよね~!春組が一番「体を張った渾身のボケとツッコミ」のようなものが好きだと感じるのは、ベータ要素のせいなのでしょう。夏組の平和な多幸感もデルタ要素ですよね。その中でも幸は唯一の「大胆不敵」の要素を持つため、かなりスパイシーな感じがします!夏組は幸が居ないとかなりモタモタしがちになる組でしょうね。こうしてクアドラを通して各キャラや集団生活を見てみると新たな発見があり、楽しそうです!これからもクアドラの話はちょこちょこ出てくるかと思いますので、頭の片隅にでも入れてみてくださいね!!長らくのお付き合い、ありがとうございました!次回からは通常更新に戻ります。って、そもそもこのブログの通常更新ってなんだよ!?たぶん通常なんて、ない!!