コペルニクス的転回

ソーシャルゲーム等のサブカルチャーを心理学的アプローチで考察するブログです。

【イベスト感想】「茅ヶ崎至」と“人間関係の多様性”~『Knights of Round IV』感想

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感想の前に毎度恒例である検索からご来訪の方へのご注意ですが、当ブログは普通のファンブログではなくA3!を心理学を用いて分析・考察するブログとなっております。なので通常の感想をお求めの方のご期待には添えないものである可能性がありますのでご了承ください。少しでも興味を持ってくださった方は、類型論の基礎記事や各キャラの分析をお読みいただければと思います。

『Knights of Round IV THE STAGE』イベントストーリーを読みました

▼主演の茅ヶ崎至の分析記事です。

初の「監修付き公演!」という試み

今回のイベント公演はあちらの世界では有名らしい「Knights of Round IV」(通称ナイラン)というゲームの舞台化作品を春組が挑戦するというお話です。大のナイランファン(というかオタク)であるISTP型の至はこの公演の主演をやらせて欲しいと、自ら嘆願します。最初劇団を辞めるなんて言ってた至が自ら主演をやらせてくれだなんて言うようになるとは、なんだか感激しちゃいますね~。前々から「ひとつのことをじっくりやりこみたいタイプ」と自分の性格を説明していた至ですが、ナイランに関しても同じシリーズを何度もやり込んだり縛りプレイをしたりして楽しんでいた模様です。(このあたりの話は去年の12月のクリスマスSSRバクステにて語られています)

そして今回は今までの公演と違い、版権元であるエンドリンクス社・プロデューサーの監修が入ります。当然演じることになった春組の皆やいづみは原作ゲームであるナイランをプレイして世界観や役のイメージなんかを掴んでいくのですが、このあたりも各キャラの個性が出ていてたいへん面白いものでしたね!

準主演はISTJ型のノーロマン先輩

春組の皆がナイランの話で盛り上がる中、ガウェイン役をすることになる準主演の卯木千景さんだけはどうも乗り気ではありません。至に「先輩はロマンがない!ノーロマン先輩だ」と言われてしまいましたね(笑)ここで至の言っているロマンというのは【夢や冒険に対する強い憧れ】という意味合いですが、千景はそういった「ロマン」に関してちょっと小馬鹿にしたような態度を取っていました。

千景の性格タイプはISTJ型。冬組の丞と同じ性格タイプです。なんか、そう言われてみると「ロマン」を小馬鹿にするのちょっとわかる気がしませんか?もちろん心からバカにしているかと言われたらそうではないのですが、ISTJ型は堅実で保守的なタイプですので「ロマン」という言葉から安易に繋げやすい大胆不敵さや自由奔放さみたいなのが全くないです(笑)どちらかと言われなくても自分に与えられた役割を全うしなければ!という真面目で堅物なタイプ。そういえば千景はオーガストにも堅物だと言われていましたよね(笑)職業柄、大胆な行動に出なければならない時はありますが彼が本質的に行ってきた行動はかなり保守的なものであり「危険」を嫌い「安全」を好みます。(内向的感覚Si) 密が寝ているだけで身勝手な行動をするな!と注意しちゃうのです。密にとって快眠は幸せなのに、千景にとってそれは危険行動です。まぁ裏を返せば守りたがりということなので、とってもとっても優しいんですけどね。そして、至のゲーム依存を一番側で毎日にように見てきたのは他でもない千景です。側で見てきた分「ゲームにハマってしまうこと」への恐怖もあったのかもしれません。基本的に内向的感覚(Si)を主機能とするタイプは、新しいことややったことのないことを自ら進んですることに対して躊躇いを覚えます。これも先程お話した「安全を好む」ことが理由になっています。それをすることで未来がどうなる可能性があるのか予想することが苦手なので、よく最悪のパターンを考えてしまいます。この辺は丞の行動とも共通しますよね。懐くまでがちょっと長いのです(笑)かわいいよね。

N型クリエイター陣の葛藤

今回の公演が版権作品であることはクリエイター陣にも大きなプレッシャーを与えました。脚本家の綴、衣装デザイナーの幸、ヘアメイク担当の莇、ビジュアルデザイン担当の一成など企画会議に参加したメンバーはもちろんでしたが、一番プレッシャーがあったのはきっと監督だったのではないかと私は思います。監督はいつも皆の中心に居り、彼女の活気は劇団の士気を高めて朗らかな雰囲気にしていました。なので監督がプレッシャーを感じてしまうことは劇団全体の士気にもかなり影響が出るのです。これは今回の準主演の方によって監督が軟禁されてしまった際のことでもう明らかでしょう(笑)監督が「原作がある」ということを強く意識してしまったのは他でもない、主演の至のこの作品に対する情熱を目の当たりにしていたからです。本当にナイランが大好きで思い入れのある作品ということを知っていたので、そういった気持ちをないがしろにすることはできない、至さんの好きな作世界観を壊さないようにしなければという思いは幸たちにも影響していたのではないかと思います。

そして迎えた星井プロテューサーを含めたエンドリンクス社とのミーティングで、綴以外のクリエイター3人の上げた企画は「舞台でやる意味がない」と扱き下ろされてしまいました。これに対し、3人がめげるどころかやる気を出していたことはきっと皆さんの中でも疑問に思われた方が多数いらっしゃると思います。カンパニーのクリエイター陣は全員が直観タイプ(N型)です。私も同じN型なのでこの気持ちはとっても良くわかるのですが、N型というのは自分のアイデアでゼロから創造したい人たちです。誰かのアイデアを実際的なものにするだとかそういうのって、主には感覚タイプ(S型)が得意とする仕事です。N型の3人はこの企画を上げるうえできっと「オレはこうした方がいいと思うけど原作に忠実な方が良いんだろうし、今回はやめておこう」と考えていたんだと思います。自らのアイデアを状況に合わせて抑制していたので、星井Pが「舞台作品にしたことに意味があると思わせるアイデアを」と言ってくれたことにより、N型3人はヨッシャキタコレ!状態になったのだと思います(笑)わかる、私だったらこう言ってくれた方が嬉しいもん。誰かの思い通りになんてなりたくないっ…! 星井Pもきっと「創造者」の一人ですので作品の持つ可能性というものをとっても大切にしている方なのだと思います。様々な人やアイデアと関わりここまで発展してきたからこそ、ナイランシリーズはたくさんの人の心に響く作品になったのだと思います。変わらないことの良さもありますが、守るべきものと変えていくものをその都度じっくり考え判断をしていくことこそが一番大事なのではないでしょうか。星井プロデューサーは熟練したプロフェッショナルである分その辺の判断が非常に上手なのではないかと思いました。実際にアニメ化には時間をかかったものの賛成しており、違った文化を受け入れる度量のある人間だったわけです。

監督・そして春組と茅ヶ崎至

結果的に(この時点では)エンドリンクス側から本公演の許可が下りず、プレ公演(本公演よりも小規模なもの)のみの開催となってしまいました。主演として意気込んでいた至は珍しく意気消沈し、監督や千景たちはどうしたらいいものか考え策を練ります。入団当初から至のゲームが好きな気持ちをこれでもかというくらいたくさん知ってきた監督の強い想いを感じました。お芝居が大好き、お芝居のためなら無理だってしちゃう演劇バカの監督ですから、至のこの公演に賭けていた気持ちをなんとかして輝かせてやりたいと思ったのでしょう。とっても目立たないですがここからの流れは監督の一本筋の通った「至さんの気持ちを無下にしない」という強い意志が春組の士気を支えていきます。

この公演の話を持ちかけてきた至の旧友である外岡らと後に控えていたミーティングには、準主演の千景も出向きました。外岡は「“たるち”の力を使ってファンの期待を煽れば良いのではないか」と提案しますが、上にも書いた通り監督は至に身バレをさせたくはありません。春組の皆も然り…皆はそんな至のすべてを受け入れて、仲間になってきたのですからね。それを公演成功のために簡単に壊すなんて、仲間としてしたくないです。ENFJ型の監督の洞察というのはいつも鋭いもので、人の感情を行く末をしっかり思案します。とりわけISTP型(至や真澄)って感情(F)が劣等機能なため「自分の気持ち」よりも「現実的にどうであるか」で意思決定しがち。自分の気持ちを無意識的に押し殺してしまったりするのです。ENFJ型の監督はそうして抑圧され隠されてしまった感情についても、的確に洞察することができます。そしてこの時目の前に居た相手である外岡の感情についても同じように洞察していったのです。外岡は“たるち”に関して何らかの気持ちがあるのではないか?と、この時点で監督はインスピレーションを得ています。(いつも思うけどすごい…)

春組でのミーティングの際に監督は至にそのことについて質問すると、至は配信動画内で高校の頃のエピソードを話しているから見てれば分かるはずだと答えます。このあたりの会話からも春組の個性が出ます。ここで綴が「仲良さそうには見えませんでした」と言いますが、このセリフを綴に言わせたのも細かいですが「技だなぁ~」と思いました。綴ってよく人のそういう「関係性」「雰囲気」を自然と察知できる人なので、綴が言うことによって会話にとってもリアリティが出るんですよねぇ。それから『不思議の国の青年アリス』のイベストにて至が真澄にほんのりと外岡の存在を匂わせていたのですが、真澄がその言葉をちゃんと記憶していたところ。どうでもいい、うざい、気持ち悪いのディスり発言ばかりの彼ですが彼もなんだかんだで至と同じISTP型。そう、素直じゃないだけなんでちゃーんと至のこと気にしてたんですよね。まぁ至同様この辺も真澄は無意識なのかもしれませんが。こう思うと青年アリスの「分かりあえないことを分かりあった」という言葉も意味に深みを増しますね…!お互いが素直じゃないからこそ、分かりあいたくてもなかなか分かりあえない。でもそんな個性があるということは、お互い分かりあっているんですよね~。
はい、話がそれましたがそんなこんなで感情的に器用ではない同型の至も「皆様、聞かれます?」なーんておちゃらけた態度で返しました。本当どいつもこいつも素直じゃない!(いや春組は半分くらいは素直ですw)ここの下りは目安箱にもご質問いただいていたのですがこの至の「素直じゃない」ところを最初に突いたのってISTJ型の千景なんですよね。INFJの綴やESFP型のシトロンならまだしも、なぜ千景が至の気持ちを見破れたのか?これは私の見解ではありますが、ST型は言うほど人の気持ちに鈍感なわけではありません。いや鈍感は鈍感なんですけど、実際的な経験一般論を通して人の気持ちを理解することはできます。ただ素直に対応はしないけど(笑)ISTP型の真澄も仮に「至は話を聞いて欲しいのかも」と分かっていたとしても、自分も同じ性質を持っているので素直に「話、聞いて欲しかったんだ」なんて言ってあげることは無理に等しいです(笑)分かっててもその言葉が言えないタイプ。千景はあくまでも「聞いて欲しいんだろww」と、至をおちょくるような、小馬鹿にするような「イジり」の態度で彼の本心を突いています。同型の丞を見てもわりとこのような「イジり」をするので(丞と誉のやりとりに近いですね!)対応の仕方としては自然なものなのかな~と思います。人の感情に疎いのはNT型でしょう。過去の経験や一般論なんかを参考にするところに意識が向きにくいのでね…。まぁそのかわり私のように独特な切り口からの洞察が出来たりはしますので人間みな一長一短です!それはそうと「お茶入れてきますね!」と言った咲也、ISFJみが溢れんばかりでしたね(笑)

 外岡くんと茅ヶ崎くん~二人の“めんどくさい男”~

さてこの感想ブログのメインどころに入っていきましょう。至の過去話では周囲に溶け込めなかった暗黒の学生時代のこと、それから初めて出来た親友である外岡のことが語られました。先程も少し触れましたが、至はこの話を性格的なシンパシーを感じていたであろう真澄に、青年アリスの時に話したかった(聞いて欲しかった)のだと思います。無意識の部分で。じゃないとわざわざあんな匂わせなこと言いませんからね(笑)真澄はずっと嘘の自分を見せてきた至のことを「嘘で塗り固められた男」と批判しましたが、至のそんな部分を批判してくれた真澄だからこそ本当の自分を見せてみたいと思ったのかもしれません。(そして至の気持ちに真澄が薄々気付いていたことは、青年アリスの真澄SSRのバクステで比喩的ですが表現されています) そんな至に対する真澄なりの精一杯の答えが、至に対して自分らしく振る舞うことと至のゲームに付き合ってやることだったのです。とまあこんな感じで至が準主演を務めた『不思議の国の青年アリス』のイベストも合わせて考えてみると、見えてくるものが3倍程度には増えると思います。イベスト解放済みの方はナイランと立て続けに読んでみてくださいね。

至はまぁいわゆるオタの嗜みとも言われるぼっちコミュ障という種類の人間でした。顔がこんなに良いのにんなわけあるか?と思うかもしれませんが、人間って表情や姿勢や髪型なんかでどうにでも評価が分かれるものです。カワイイ女優さんの卒アル写真がたいしたことなかったり…ってまぁまぁあるでしょ?(笑)特に至の場合、元気の良いハツラツとした好青年ではなく、どちらかと言えば中性的でセクシーな甘い顔立ちですから子どもの頃にその魅力を発揮するのは難しいタイプだと思います。大人になって相応の色気が出てきてはじめて美しさが完成するとも言える。ISTPの性格も、明るいか暗いかで言えば暗い側です(笑)仲良くなればカラッとしていてとっても愉快な性格ですが、「ぼっち」を愛している側面も目立ちますしね。先日も筆者が「いきなりステーキに行きたい」と言ったところISTPの友人に「いきステはひとりで行くのがオススメ」と言われたぐらいです(笑)まぁそんな一人の時間も好きな性格なので、必要以上に人と関わることを好まず、自分が仲間と認めた少数のグループにて楽しくフレンドリーな関係を結びたがります。とは言え比較的ISTP型は男性社会には馴染みやすい性格ではあるので、あまりぼっちコミュ障にはなりにくいですが(ISTP型は女性のほうが困難さがあるかもネ)至の場合おそらく学校に上がるまでの成長過程で自己肯定感を上手に育むことが出来なかったため、周りに溶け込むことが難しかったのだと思います。このタイプだから良い・ダメというわけではなく、こういった様々な要素が複雑に絡み合って人の生は進んでいくのです。

そんな至がひょんなことから高校時代に出会った外岡という男と意気投合します。同じくゲーム好き・ナイラン好き・隠れオタクのウェイ系リア充(笑)彼も至と同じく「本当の自分」を隠して生きてきました。ひっそり肩を狭めて生きてきた至に対し、外岡は周囲に当たり障りなく溶け込んできたタイプ。このへん外岡は東さんの学生時代の人間関係スタイルとちょっと似ているかもしれませんね。周囲に人間が居ても・居なくても…本当の自分を知ってもらえない、さらけ出せないのは同じくらい寂しいことかもしれません。なので至も外岡も、とどのつまりは同類なんです。お互い何らかの理由があってきっと本当の自分をなかなか出せずに居た。つまり、自分と同じレベルで居てくれる仲間ができたとも取れるのかなと私は思います。例えばお友達がすっごくかわいくて成績も良くて明朗快活、でも私は勉強もできないしデブだし性格も暗い…こういった劣等感を感じずに居られるということでもあるんです。「本当の自分をさらけだしてコミュニケーションが取れない」ということに強い劣等感を感じていた外岡だからこそ、“チガ”という存在にはとても安心感を覚えることができたのでしょう。「オタク=キモイ」という社会的価値感を気にしすぎてしまっていた外岡ですからね。彼にとっては自分の価値観よりも社会的価値観が優勢だったのです。(このあたりは商社マンになった至も共通する部分がありますね)また至が外岡に対して「お互い様」と何度も繰り返して言っていたように、おそらく性格的にも似ているのでしょう。なので、こんな自分でも存在していいんだ!他にも同じような人は居るんだ!と思わせてくれたチガが他の友人と楽しくゲームの話していることに、外岡は無意識的に危機感を覚えていったのではないでしょうか。もちろんそれだけの感情ではないと思いますが、至がもし他の友達にも心が開けて自分の先を行く存在になったら…自分だけが置いてけぼりになってしまったら……そんな不安感から、至の悪評を友人にばらまいてしまった。「お互い様」ということはきっと外岡も感情的に不器用なのです。そして当の至も、こんな複雑な人間の心が理解できるほど過去にコミュニケーションも取ってきていませんしやはり性格的に「人の気持ちを察すること」には苦手意識があると思います。というか普通に友達が居て生きてきた人間にとってもこういう不器用な人間の行動の真意を洞察することって非常に難しいものです。ひとつ言えるのは外岡は決して至を貶めようとして、至の悪評を流したわけではありません。これも彼の不器用さの一つであり、親友であるチガに理解してほしかったところかもしれませんが残念がなら至は理解してやるどころか本人が傷付いて再び心を閉ざしてしまったのでした…。至にももっと自尊心があれば、もしかしたら彼の不器用さを受け止めることができたのかもしれませんがこればかりはどうにもなりません。かわいい弟を想った姉の気遣いすら「年がら年中家にいる俺の存在をうっとうしく思っていた」と解釈するくらいですからね。。。

ネガティブな経験だってチャンスだ!

結局公演が大成功に終わり、再び外岡と会話をしたところで二人の関係が修復することはありませんでした。お互いに感謝もしているでしょうし、謝罪したい気持ちもあったとは思います。でも、お互い不器用だからできなかったのではないでしょうか。会話をし始めた時、一瞬外岡は至に謝罪しようとしていました。しかしそんな外岡をよそに至は「謝らなくてもいい。本気でどうでもいいし」と謝罪する権利を与えませんでした。先にも述べたようにこれは外岡だけが悪い話しではありません、たった一回のあやまちを理解しようともせず一方的に関係をシャットアウトしてしまった至も同程度の罪はあると私は思います。至が好きだから、至に親近感を感じるから至の肩を持ちたくなる気持ちはわかりますがフラットに判断すれば至も言っているようにお互い様です(笑)どちらかと言わなくても至って「シリアスな雰囲気」「優しさで溢れた雰囲気」はそこまで得意ではありません。そういったシーンでは照れ隠しに冗談を言ったりしてしふざけた態度を取ることが多いです。(5幕、空港での真澄も事件解決後は照れくさくなったのか監督に対し冗談を言いふざけた態度を取っていましたね)なのでゴメンナサイをしてまた仲良しこよしするのも、おそらくちょっとむず痒いような気持ちがあったのかもしれません。それにお互い、今は居場所を見つけてそこそこ楽しんでやれている。至は動画配信もあるし、MANKAIカンパニーでも素の自分をさらけ出せたり万里のようなゲーム仲間もできました。そして外岡も、エンドリンクス社に入社して「ナイランを制作する」側に携わっています。もう、必要ないと言えば必要なかった。大人の方ならこの感覚はよく分かると思いますが、学生時代の友達の中で「大人になっても側に居て欲しい」と感じる人間って本当に極わずかだと思います。なんとなく環境の違いで疎遠になったけど、また交友をしたいかと言えばそうでもなかったり。もちろんその友達の幸せも願っているし、好きではあるけど…。誰にでもそんな友達って居るのではないでしょうか?少なくとも私にはそんな友達は居ます。内向型の至の場合、わりとその辺外向型の筆者なんかよりも顕著なのではないかなぁと思います。

何より現状の「たるち」や「MANKAIカンパニーの茅ヶ崎至」の存在、そして「エンドリンクス社の外岡」は、この不和がなければ起こり得なかったことだということは間違いありません。外岡は至が実況者「たるち」として脚光を浴びていることにまた嫉妬し、今度は自分の力で這い上がってエンドリンクス社に入社しました。至と下手な共依存関係を結んでいた頃より、私はよっぽど建設的だと思います。あのまま楽しい楽しいオタ友ごっこをしていても二人とも自分の殻を破れたとはあまり思えません。強く生きていくために、いつかはどこかで殻をやぶらなければなりませんでした。それが二人にとっての成長であり、巣立ちだったのです。あのタイミングでなかったにせよ、どこかで亀裂を作る必要があったような気もします。いや、もしかしたら必然だったのかもしれません。筆者はよく自分の人間関係に対し「この人間関係にどういった意味があるのか」をよく考えます。どのような因果関係で出会ったのか、また上手く行かなかった人間関係で私は何を得たのか。悪い出会いだったと、せっかくの経験を無駄にしたくはないのです。どんなに上手く行かずに傷付いた人間関係でも意味があったと感じますし、むしろ上手くいかなかった人間関係こそ大きな意味がありました。Ti使用者は基本的に逆境に強いです。文句や屁理屈も多いですが、その機能であるTiは「マイルール」なので、上手く行かなかった経験も自分の糧とできる能力があります。なんとなーく都合の良い方向に理論を持っていってしまうのです。(至も真澄も、よくこれをやっていますね)まぁそんなお互いの性格も相まって、この人間関係=「不和」をも彼らは大事にしていったのではないかなと私は思います。

「春組」泥だらけの汚さとリアリティ

先に述べた価値観は至と外岡のものであり、もちろん「みんななかよくするのが良い」という価値観もアリですよ。ただ皆が皆、そうではないです。A3!ではそういった「いろんな価値観の人間が共存すること」をとてもユニークかつリアルに描いています。特に春組に関しては綺麗事がほとんどありません。ベータクアドラが多数を締める組であることも関係するのかもしれませんが、人間のネガティブな部分も包み隠さず見せてくれる…そんなリアリティがあります。ネガティブをネガティブとして、ありのまま受け止めているのです。過去のイベントストーリーの『不思議の国の青年アリス』『ぜんまい仕掛けのココロ』はKnights of Round IV』同様、わかりやすいなかよしこよしのハッピーエンドで終わったわけではありません。ある意味で「王道」で「主役っぽい」ポジションである春組がこういったリアルさを描いていることは、A3!が夢を見させる物語ではなく現実を生きていく我々に対し語りかけ手助けになるような物語であることにもつながるのかなぁと、個人的には思います。私はA3!がお涙頂戴のハッピーストーリーばかりではないから、とても好きだなぁと思います。本当に、りある!だからこそ皆が「そこらへんにある」苦しみや喜びを抱えて生きていることに共感もできるし、後に出てくる「サンカクにしか目がない男」や「記憶喪失の男」というトンデモ設定も「春組」という共感が持てる取っ掛かりがあることですんなりと受け入れられるようになっていったのかなぁと思います。こう思うと「物語を作る」ということも非常に人々の心理などを読んだ論理性が必要ですし、ただ人のココロに訴えかけるだけのものでは成り立たないんですよね。感情・理論などの様々な要素がバランスを取っていなければなりません。なのでMANKAIカンパニーも、色々な要素を持った人たちが認めあいながら、分かりあえなくても分かり合いながら(笑)自己実現をしていってるのですよね!春組の皆が始終「その人らしく」お話を進めていってくれたこと、とても頼もしく思いました。

 

 

総括!

どうだ!!!1万字超え記事!!!!!!いやむしろスミマセン長くて…。ってところなのですが(笑)ここまで読んでくださったそこのあなたに感謝のキスをあげたい!!!ここで書けなかった細かいことは、随時ツイッターのほうにも投稿していけたらなぁと思うので、気が向いたらフォローしてみてください。目安箱などにナイランについての質問をくださった方々もありがとうございました。おかげで記事に深みが出ました!そしてここで出てきた青年アリスに関しても、近々考察書いていきたいですねぇ。色んなイベストについても案外「難しくてちょっとわからないところがある」と言う方が多いですので、気になったことなどあれば目安箱にでもいただければ一緒に考えていきたいと思います!もう、とっても良いイベストでしたナイラン!!至のことが、春組のことがなおさら大好きになりました!!

 

▼SHI☆NO☆BI珍道中▼