コペルニクス的転回

ソーシャルゲーム等のサブカルチャーを心理学的アプローチで考察しているブログです。その他コラム等も。

【知覚機能】感覚(S)と直観(N)の使い方って?【外向/内向】

 

【2019/3/3】記事リノベーションしました!

心理機能の基礎講座。本日は知覚機能についてです!
判断機能(思考と感情)の使い方については別記事でまとめてありますのでそちらも合わせて参考にしてください。

 

 

はじめに

これからご紹介する事項はあくまでも心理機能“単体”でのご説明になります。
どのタイプも知覚機能と判断機能を合わせて使用しますので、その点を踏まえてご理解していただけますと幸いです。
また、知覚機能を主機能としないタイプに関しましては第3機能にあたる知覚機能も含めて理解していただくと、より分かりやすいかもしれません。

知覚機能とは?

今回ご紹介する『知覚機能』とは、人が意思決定をするための情報をどのような基準で知覚するかを表したものです。ありのままを感じる人もいれば、物事の法則性に着目して見聞きする人がいたり様々ですよね。知覚機能とはその原理となっている心理機能で、大きく感覚型(S)と直観型(N)に分類されています。

外向的感覚(Se)と内向的感覚(Si)

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外向的感覚(Se)

  • 外向的感覚(Se)主機能タイプ…ESFP、ESTP
  • 外向的感覚(Se)第2機能タイプ…ISFP、ISTP

感覚(S)を外向き(e)に使うというのは「外の世界のありとあらゆる物事をあるがままに捉える」「五感をフルに使って今ここにあるものを知覚する」ということです。
たくさんの外的情報を自分の内的なもの(過去の経験など)に惑わされることなく見たままを知覚することができます。視覚で服の色や模様を捉えたり、味覚で食べ物の味を捉えたり、聴覚で曲の音色やリズムを捉えたります。「今」「あるがまま」「感覚」がキーワードとなります。

一般的に「外向き」の心理機能というのは、個人の裁量に左右されない価値観と捉えてもらえるとわかりやすいかと思います。

Se機能の例

★ボタンを押して凹ませる
★柱A、Bと板C、Dを組み合わせ家のジオラマを作る
★(楽器の演奏時)力の入れ方を調整しキレイな音を出す

 このような物理的な因果関係(力関係)の理解し実行することに関してとても優秀です!Seの持ち主は「こんな当たり前のこと誰だってわかるだろう」と思われるかもしれません。なぜならSe所有者はこれらを感覚的に!しかも簡単に!軽々と!成し遂げてしまえるからです。楽器の演奏、絵を描く、造形、スポーツ、コンピューターゲームのプレイなど肉体を駆使したスキルに長けた人物やこれらを楽しむ人物が多いのはこのような理由です。

各所キャラクター分析でも触れている通り、外向的感覚(Se)の知覚は保存機能がほとんどありません。内向的感覚(Si)は脳内HDDに知覚を保存しておくことができますが、外向的感覚(Se)はせいぜいUSBフラッシュメモリ。保存がきかない代わりにたくさんの外的情報を読み込むことができます。つまり、Se所有者がいつまでも過去のデータを残しておくと、すぐに容量オーバーになってしまうのです。手軽に外的情報を読み込むことに適した心理機能です。保存媒体を通さない、ダイレクトな知覚です。

※Seグループでも主機能に持つか、第2機能に持つかでは使われ方が変わります。そちらに関しては各タイプの分析記事を参照してください。

 ▼こちらの【4つの気質】のSP型に当てはまるのがSe所有者タイプです▼
 (主機能あるいは第2機能にSeを所有しています)

 内向的感覚(Si)

  • 内向的感覚(Si)主機能タイプ…ISFJ、ISTJ
  • 内向的感覚(Si)第2機能タイプ…ESFJ、ESTJ

感覚(S)を内向き(i)に使うというのは、「ひとつの物事の詳細をじっくりと捉える」「自分の過去の経験を元に現実を解釈する」ということです。

外向的感覚(Se)に対して感覚が内面に向いているので、自分が気になったことや知っていることについて情報を集めじっくり詳しく知覚します。Seのようにたくさんの情報を知覚しませんが、ひとつのテーマにおいて非常に細かな情報を捉えることができます。「詳細」「経験」がキーワードとなるでしょう。

たいていは過去の事例、主に自分自身の経験に基づいて情報を捉えるので、多くの他者と共有できるものではありません。

Si機能の例

★押しボタンの様々な種類を見分ける
★様々な建築様式の中からお気に入りを選ぶ
★ダンスで振り付けの間違った箇所を見つける

このように「選ぶ」「見分ける」など、物事の詳細を知覚することにおいて非常に優秀です。Seが「水を熱す」機能であるのなら、Siは「どのくらい熱せられたかを知る」のです。水がどのくらい熱せられたかを知るには熱する前の状態を正確に覚えておくことが重要です。Si使用者もまた「こんなことができるのは当たり前のことだろう?」と考えるかもしれませんが、他の知覚機能を持つ人はモノの詳細の違いをこんなに正確に知ることはできません…。Seが物理的な力関係を元に物事を実行することに長けた機能ならば、Siは物理的な力関係を頭で覚えておくことに長けた機能です。

Seはタイレクトな知覚であるとお話しましたが、Siは保存媒体を通して知覚するインダイレクト(間接的な)機能です。自身の過去の経験…つまりは見たもの、聞いたこと、触れたもの等の情報を元に知覚をします。これらの経験は脳内HDDにきちんと保管されているため、簡単にアクセスし参照することができます。ですから目の前の人が食べたから揚げが今何個目なのかを容易に答えることができたり、演劇のセリフの些細な言い間違いなどを簡単に指摘することができるのです。

※Siグループでも主機能に持つか、第2機能に持つかでは使われ方が変わります。そちらに関しては各タイプの分析記事を参照してください。

 ▼こちらの【4つの気質】のSJ型に当てはまるのがSi所有者タイプです▼
 (主機能あるいは第2機能にSiを所有しています)

外向的直観と内向的直観

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 外向的直観(Ne)

  • 外向的直観(Ne)主機能タイプ…ENFP、ENTP
  • 外向的直観(Ne)第2機能タイプ…INFP、INTP

さて、感覚より少し説明が難しくなりますのでがんばります!(笑)
直観(N)を外向き(e)に使うとは「外的世界のあらゆる物事の隠された本質を見つけ出す」「物事をありのままではなく、パターン性で知覚する」ということです。

外向的感覚(Se)同様、外向きに開かれた知覚機能であるため、ダイレクトな知覚機能でもあります。しかしSeと違うのは物事をあるがままに知覚しないという点です!
感覚型の人には分かりにくいかもしれませんが、Neのイメージ写真として使用したカラフルな文房具の写真をS型が「色えんぴつ、定規、付箋、クリップ」などと捉えるところをN型は「学校や仕事で使うもの」「虹色」など物質が持つパターン性を捉えます。無意識で知覚した物質の詳細を元に「つまりそれはどういう意味なのか?」という物事の概念を捉えるのです。この物事を概念で捉える性質というのはすなわち「意味・理由」を捉えているということですので、非常に論理的な機能でもあります。

Ne機能の例

★人がどんなときにボタンを押す行動に出るのかを考える
★住環境についての知識を得るため、あえて住みにくい家に住んでみる
★発言や行動に至った動機、または他所との因果関係を考えながら会話を進める

このように、物事の論理的な因果関係(物事に隠された本質)を理解し、考えを試してみることにおいて非常に優秀です。この「試す」という機能は後に登場する内向的直観(Ni)にはほとんどありません。
Neを主機能に持つ人々は日常的な会話などもこのような企てをもとに行われる傾向にあるため、発言や行動が駆け引き的で、相手を試すような会話や行動をすることが多いです。

また内向的直観(Ni)と比較してNeのアイデアは即席的(インスタント)です。Niが何年もかけて熟成させた秘伝のダシを使って料理をしているイメージなのに対し、Neは「こんな料理が作りたい!」という漠然としたイメージこそあれど、行動に重きを置く機能ではないため、どんな料理が作りたいかよりも「料理とはなにか?」という理由を知ることを目的としています。それを確かめるために料理を作ってみているに過ぎないので、さっきまでハンバーグを作っていたと思えば次の日はハヤシライスを作るかもしれません。やっていることはとりとめがないように見えますが、料理を作る意義は何も変わっていない――そんな機能です。

このように、明確な一つのビジョンに向けて自分や周囲を導いていくNiとは対照的に、あくまでも知覚外向らしく外的世界とのバランスを取りながら行動する柔軟性を持ったグループです。

※Neグループでも主機能に持つか、第2機能に持つかでは使われ方が変わります。そちらに関しては各タイプの分析記事を参照してください。

▼Ne(Seとの対比)についてはこちらの記事でも説明しています。▼

内向的直観(Ni)

  • 内向的直観(Ni)主機能タイプ…INFJ、INTJ
  • 内向的直観(Ni)第2機能タイプ…ENFJ、ENTJ

直観(N)を内向き(i)に使うとは「ひとつのモノに隠された本質について熟考する」「物事の推移・発展性をイメージする」ということです。

 

外向的直観(Ne)と同様、N型なので物事の隠された本質(概念)を知覚します。
そしてNeが外的世界にある無数の点なのであれば、内向的直観(Ni)は一本の線です。外的世界に存在する無数の点のパターン性を捉え知覚するNeとは対照的に、Niは自身の感覚を元に物事が時間と共にどう推移するか?に焦点を当てた知覚をします。Neもこの発展性というのは知覚できますが、あくまでも知覚外向であり持続性を伴わないためNi所有者ほど深く追求することができません…。

Ni機能の例

★核ミサイルなどのための、人が気軽に押せないボタンを開発する
★歴史上最強の自然災害や火災等に強い壊れない建築を設計する
★目標達成までの最善のルートを導き出す

このようにNi機能は「難しい開発をする」「難しい設計をする」など、何かと困難な道を進み続けているようなイメージがあります。Ne所有者はあくまでも試験的に困難な経験をすることを選びますしそれも即席的ですが、Ni所有者の場合は目標達成のための最善ルートとしてこのような茨の道を選びます。なぜならNi機能は物事の時間的推移に重きをおいた知覚機能であるため、例えば「いずれダメになる世界をのうのうと暮らす」ことの方がよっぽど不安に感じてしまうからです。人々が気付かない世界の発展性にも気付くことができる鋭い洞察力を持ったグループです。

Neのインスタントなアイデアに比べ、Niのアイデアは熟成されています。30年もののワインのようなもので、そのように考え・選びぬかれたアイデアですからなかなか揺らぐことがありません。そのせいでもしかしたら「挫折ができないという苦悩」を味わうことがあるかもしれません。それだけNiのアイデアというのは鮮明なビジョンを持っているのです。知覚内向なのでSiと同様に「自身の独特なこだわり」に近いものもあります。

※Niグループでも主機能に持つか、第2機能に持つかでは使われ方が変わります。そちらに関しては各タイプの分析記事を参照してください。

各知覚機能の抑圧関係

これらの知覚機能は表裏一体で作用します。

外向的感覚(Se)内向的直観(Ni)

内向的感覚(Si)外向的直観(Ne)